私たちの思い

沖縄のサトウキビ産業、そしてさとうきび農家さんを守りたい!!

この地球上で一番多く生産されている作物はさとうきびであるのをご存じですか?実は稲や麦よりも多いんです。世界の生産国としては、1位がブラジル、次いでインド、中国、タイと続き、実は日本は10位以内にも入っていません。そんな日本のさとうきびですが、その半分以上は沖縄県で栽培されています。

さとうきびは、それだけ世界中の多くの人々の食と生活を支えているんです。

それもそのはず、サトウキビから作られるものは、砂糖だけじゃないんです。
さとうきびを搾って砂糖にするだけじゃなく、お酒(ラム酒)や、うま味などの調味料にもなっています。
さらには、次世代の石油代替エネルギーとして期待されるバイオエタノール燃料としても利用されていて、世界中の研究者が研究を進めています。
私たちの食を支えるだけじゃなく、地球環境さえも守っていける可能性を秘めている。

さとうきびって、実は凄い作物なんですね。

そんな中、私たち沖縄県の基幹作物であるサトウキビの栽培面積は、県の耕地面積の約48%を占め、
県内の農家の約72%がサトウキビを栽培しています。特に宮古島、石垣島をはじめとする離島地域においては、耕地面積の60%、農業生産額の38%を占めるなど、今まで沖縄県の農家の経済に大きく貢献してきました。

しかし、今そのさとうきび農家が年々減っていっているのをご存知でしょうか?

一番の理由は・・・今の沖縄のさとうきび農業は、全く儲からないんです。

今の沖縄のさとうきび農家さんの年間の農業所得は、なんと、100万円程度しかありません。
(そこに、年金や農業外の収入を入れてなんとか年収300万程度という現状です。)

いくら台風や塩害に強く、ほとんど手が掛からない作物とは言え、これでは作る人がいなくなるのも当然です。
国からの多額の補助金が支払われているにも関わらず、この現状は変わっていません。

「このままでは、いずれさとうきび農家はいなくなってしまう。沖縄の原風景であるサトウキビ畑が消えて行ってしまう。」
私たちは、そんな危機感に駆られています。

沖縄のサトウキビを守る為に私たちができる事はなんだろう?
私たちには、国の制度を変えたり、JAの在り方を変えたりといった、大それた事はできません。
しかし、何かできる事はあるはず。そこで思いついたのが、”サトウキビの付加価値を今以上に高める事”でした。

サトウキビから砂糖を搾った後に残るしぼりかすである『バガス』。
この副産物は、今までは畑の肥料や製糖工場の燃料にしか利用されておらず、残りはほとんどが廃棄されていました。
このバガスを何か付加価値の高いものに変える事ができれば、農家さんからサトウキビを買取る価格も増やせるんじゃないか?
そうやって少しでも農家さんの収入アップに貢献できるのではないか?

そして、サトウキビ由来の付加価値の高い商品が私たちのもっと身近な生活の場面でどんどん増えていけば、次世代の若者にとってもサトウキビ農業がもっと魅力あるものに変わっていけるんじゃないか?
そうすれば、沖縄のサトウキビ産業をもっと盛り上げていく事ができるんじゃないか?

私たちは、そんな夢を描きながら、日々製品開発に励んでいます。